2012年02月13日

第4回 つくし会総会

2月12日(日)、寒さ和らぐ晴天のもと、第4回つくし会総会が行われました。昨年は校舎改築のため、小日向キャンパスや法政大学をお借りしてのイベント開催でしたが、今回は茗荷谷の新校舎にて開催できることになりました。

13時からの総会がつつがなくとりおこなわれた後、青木会長から濱田先生への校舎新築祝いの記念品目録贈呈がありました。現役生の皆様、楽しみにお待ちください。

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続いて13時半からはメインイベントの特別講演会です。講師はJASA公認アスレティックトレーナーの黒澤洋治先生です。

黒澤先生は、様々な競技のトップレベルの実業団、プロチームのアスレティックトレーナーとして長年活動されてきており、国内外の大会への帯同経験も非常に豊富です。また、青少年のスポーツ傷害を予防するための啓蒙活動や、アスレティックトレーナーの啓蒙活動についても積極的に取り組まれていらっしゃいます。その専門的な立場から、「これからの医療の動向について 〜アスレティックトレーナーの視点から〜」という演題でご講演いただきました。

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内容は多岐に渡り、これまで関わってこられたカヌー競技のサポート、教育委員会との連携、総合型地域スポーツクラブとの連携についてなど・・・。また、そこで行われた下肢スポーツ障害への対応としての、足部のメディカルチェックや適切な靴の選び方について具体的なレクチャーをいただきました。

「靴の顔」ってどこだか知っていましたか?内反捻挫のリスクの関係が深い、重要な要素だそうです。また、適切なサイズ(縦幅)やワイズ(横幅)は勿論のこと、踵部の大きさやフィット感などが重要とのことです。

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それからウサイン・ボルトの一歩が何cmかはご存知でしょうか?通常の歩幅は、身長マイナス100cm。速歩きで身長マイナス90cm。ボルトが全力疾走した時の歩幅はなんと2m80cmだそうです!

そんな知る人ぞ知る小話もたくさん聞かせていただきました。

講演のまとめとして「様々な分野でスポーツが普及するには、それが安全に行われることが必須。そのために治療家の皆さんがどんどん外にでていくといいと思います」というメッセージをいただきました。

質疑応答でも、足部のケアについての熱心な質問が連発。質問の挙手が止まないなか、時間切れで終了となりました。盛りだくさんの90分間でした。


特別講演会に続いて、後半は恒例のOB・OG活動事例発表会です。

まず一人目は、北海道高等盲学校教諭の入江毅先生の「北海道高等盲学校における臨床活動について」です。

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学校附属の二つの臨床施設、附属理療研修センターと学部臨床室についてご紹介いただきました。前者は教職員が施術を担当、難治性疾患の患者さんが来院される専門性の高い施術所、後者は学生さんの実習として、運動器疾患や全身調整を目的とした患者さんが主体の施術所のようです。患者さんや学生さんへのインタビュー動画も映され、臨床現場として、教育現場としての充実した雰囲気が伝わってくるプレゼンテーションでした。

二人目は、こぼり治療院の院長であり、方々の専門学校や大学の非常勤講師として活躍されている小堀孝浩先生の発表です。演題は「つくばで行ってきた臨床活動と今後について」です。

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養成施設、及び大学院での臨床活動、教育活動、研究活動。そこからつながったご縁からの開業までの経緯など、これまでの幅ひろい活動を総括するような発表でした。当日の参加者には開業されている先生も多かったので、皆さんにとってよい刺激になったことと思われます。

三人目は、筑波技術大学の近藤宏先生の発表です。近藤先生のこれまでの活動のダイジェストに加え、最新の調査研究「医療機関に従事する鍼灸マッサージ師の実態と需要動向に関する調査報告」の内容について発表していただきました。現在日本では、5600施設もの医療機関で4500名もの鍼灸師が雇用されているとのことです。鍼灸業界の今後の展望について、考えさせられる有意義な発表でした。

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そして総会の後は、お楽しみの懇親会です。

大学近くにある専攻生・研修生なじみの中華屋さん、「仙鶴楼」で黒澤先生、活動事例発表者の先生方、現役生達が集まり、楽しくにぎやかな一時を過ごしました。このような年度をこえた交流がもてることが、つくし会の良いところです。

次回のイベントは夏季に開かれる実技中心の「サマーセミナー2012」です。詳細が決定次第、HP等でお知らせいたします。幹事一同、多くの先生方のご参加をお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。

文責 堀
posted by つくし会 at 20:05| イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする