今回は特別セミナーとして
がん総合センター所長、元国立がんセンター放射線診断部医長の松江寛人先生をお招きし
「超音波画像の歴史および内科領域における超音波の実際:がん症例を中心として」
というテーマでお話をして頂きました。
松江寛人先生は国立がんセンターに38年間勤務し、がんの画像診断を専門とされていました。
日本における画像診断の歴史、またその技術を普及させる為米国の大学で教鞭をとっていた話などをお聞かせくださいました。
先生が研究されてきたお話に加え、
実際にがんに侵されている臓器の画像などのスライドもたくさん披露して頂き、
想像していた以上に病変がしっかりと写しだされているのにはとても興味を惹かれました。
超音波は侵襲が極めて少ない為出産前の赤ちゃんの画像診断に用いられるなど、
メリットが多くまだまだ医療現場で活躍できる可能性があるというお話を
熱く熱く語ってくださいました。
後半には日立アロカメディカル株式会社の臨床検査技師の先生をお招きし、
「整形外科領域における超音波の実際」
ということで医療現場で使用されている超音波診断装置をご用意頂き、
メカニズムや症例などを交えてお話して頂きました。
お話の後には装置に触れてみましょうということで、
我々が実際に手にとって思い思いの部位の画像を診る時間をたっぷりと用意して頂きました。
普段は解剖の知識と触診にのみ頼って筋や腱、神経などの位置を探る我々にとって、
ベッドサイドでタイムリーに画像として見れる装置は画期的でありとても貴重な体験となりました。
今回はつくし会創立以来、初めてオープン参加でセミナーを開催致しました。
事前の告知先が少なかった事や、期日が迫ってからの告知という事もあり準備が充分とはいえず改善すべき点は多々ありますが、今後もこども部屋OB、OG以外の方でも是非参加したいといったセミナーを開催出来たらと思います。
こういったテーマなら参加したいとか、おもしろい先生がいるので是非紹介したいなどございましたら、つくし会事務局までご連絡頂けると幸いです。つくし会の活動がより魅力的なものになるよう、皆様のご協力をお願い申し上げます。
(文責 竹下)