2009年08月09日

つくし会 2009年サマーセミナー

つくし会 2009年サマーセミナー が8月2日(日)に行われました

講師 :濱田淳 先生
演題 :馬尾神経刺激法 −棘間アプローチ−(実技セミナー) 
概要 :
腰神経、仙骨神経に対する刺激方法としては、椎間孔外(いわゆる「神経根パルス」であるが、名称としては間違い)アプローチ、仙骨孔アプローチなどが行われている。
今回、腰椎棘突起を刺入ガイドとしたアプローチを紹介する。これは正中法と傍正中法の2方式があり、それぞれ特徴がある。基本的な刺入技術があれば、使用する鍼も入手しやすいので、日常の臨床において活用できる。腰部脊柱管狭窄症、腰部椎間板ヘルニア、神経根障害、泌尿器科疾患など応用の幅は広いと考える。

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最初、題名を聞いた時の第一印象は「え? また何て刺激的な・・・」でしたが、
当日実際に1時間の講義を聞き、案外安全かつ効果的な刺鍼法かもしれないと実感しました。

濱田先生の3時間に渡る、熱心な講義と実技指導が繰り広げられました。

講義の要点は
・棘突起と棘突起との間に鍼が入るのが可能だという事。
・そのまま刺入してもセイリンの鍼ならば、柔らかく直進しないので、柔らかい組織に沿って進むため、硬膜を貫通する事にはならない。
・わずかな電流量で下肢の大部分が筋収縮する事。
・胸椎や頸椎でも同様の刺鍼法が可能である事。
・2寸の3番鍼(女性ならば寸6の3番鍼)で出来るので、慣れれば臀部での坐骨神経パルスよりも楽であり、患者への負担が少ない刺鍼法である事。

脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアに対する鍼治療に大きな可能性がありそうです。

なによりも押手の大切さを再確認させていただきました。
初心に戻る事は大事です。次回はもっと大勢の参加をお待ちしています。

濱田先生の言葉を借りれば「秘密結社」の講演会です。
理療科ならではのテーマがこれからも聞けるかと思います。

濱田先生のさらなる御活躍をお祈りします。

(当日の画像は後日アップします)
posted by つくし会 at 18:28| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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